山村に春を告げる農作業 ジャガイモづくり

新年度始まったばかりの一週間は、小中学校ともに早帰りの日が続きます。

そのため帰園後の時間で、様々な充実した時間が送れます。

4月7日、8日はさっそく農作業を行うことができました

第一弾は、ご近所のおばさんにいただいたねぎの苗を定植すること。

そして昨日の第2弾作業は”ジャガイモづくり”。

上野村の言葉の言い回しで、~を植えることを、「~をつくる」と言うため”じゃがいもづくり”です!

 

平坦地が少ない山間の谷間に人が営んできた上野村では、

水田を作ることができず、お米以外の作物が主食となっていました。

そのうちの一つが”じゃがいも”です。

もともとがアンデス山脈が原産の作物だからでしょうか、山間地で作られるジャガイモはとてもおいしく、作物自給が必須でなくなった現代でも、多くの村人がジャガイモづくりを行っています。

春先の畑作業で、皆が最初に行う、里に春を告げる大事な仕事がジャガイモづくりです。

チームに分かれ、種芋の植え幅を足の長さを使って図る人、種芋を置いていく人、渡す人、

と、掛け声などもあがりながら、すぐに素晴らしいチームワークを築けるのはさすがの在園生リーダーとそれに呼応する新入園生たち。こうして一年間良い仲間になってゆくのが楽しみです。

半分は、ジャガイモの定番品種”だんしゃく”。

そしてもう半分は上野村ならではの特別な品種”あかいも”です。在来種のジャガイモです。

明治時代以降、戦争に出かけた村の人が持ち帰っただとか、その起源には諸説ありますが、長野・埼玉・群馬など日本中央地域の山間部には同種の在来種が存在し、上野村で同じ種を継いで今でも作られているのが”あかいも”です。

赤いもは生の状態の表面の皮がうっすら赤いのが特徴で、加熱すればほかの芋と変わらない色になります。最近はやり始めた、皮が赤く身が黄色いタイプのものとはちょっと違います。肉質は締まっていて崩れにくいです。(写真がなくてごめんなさい)

 

小さい粒で収穫するのが良しとされ、皮をむかずそのまま調理します。串に刺し、えごまやネギを混ぜたみそだれをつけ、炭火で表面を焼いた“いも串”や、油みそ炒めなどの郷土料理があります。

 

皆さんの在園中にも自分たちで調理して食べる機会があればうれしいですね。

だんしゃくは、収穫がちょうど夏休み直前になる頃なので、帰省するみんなの家族へのお土産にできるかな。

上野村の山の畑のジャガイモ,本当においしいです。

無事収穫までたどり着けるかな。みんなで管理をがんばろう!

 

つね