上野村村長 黒澤 八郎

 上野村は、面積のほとんどを森林が占めており、豊かな自然に囲まれている山村です。多くの山村では過疎化により少子高齢化が進んでおりますが、上野村も例外ではありません。かじかの里学園は、その歯止め役として期待されています。また、学校の生徒が減少する中で、競争心の低下が危惧されていますが、子ども同士が切磋琢磨して学校生活を送れることも期待しております。 村の中央を群馬の最西南端三国山に源を持つ神流川が流れており、豊かな自然の中で動植物と人間が共存する環境が残っています。大自然の中で、人に対しての思いやり・助け合い・自立心を育み、人とのふれあいの中で、生きる楽しさを感じてもらいながら、人生の一時期を過ごしてもらいたいと願っています。

同 教育長 飯出 哲夫

 上野村では、平成4年に「山のふるさと合宿・かじかの里学園」を開園し、30年余を経過しました。豊かな自然の中で、たくさんの子どもたちが、貴重な体験をし、大きく成長して巣立っていきました。学園生は、学園で生活をし、本村の小・中学校に通学します。上野村は児童・生徒数は少ないですが、村の教育に対する熱意は大きく、施設、設備面での充実に積極的に取り組んでいただいております。それに応えるべく、小中学校とも充実した教科指導、一人一人を大切にしたきめ細かい指導体制のもと、成果を挙げています。また村の子どもたちは、気持ちが優しく思いやりがあるので、すぐに仲良くなれると思います。学園生活は集団生活ですので、まず集団生活のルールをしっかり守ることが大事であり、それが有意義な学園生活を送るための近道かと思います。また、豊かな自然に触れるのも貴重な体験をするのも、自分から積極的に働きかけることで一段と有意義なものになると思います。
 ほどよい好奇心とチャレンジ精神を持って、かじかの里学園で将来につながる大きな財産を手に入れませんか?豊かな自然と村民、小中学生とスタッフが待っています。

学園顧問 内山 節

「大事なことを自然が教えてくれる。先人たちがつくった智恵や物づくりの技を村人が教えてくれる。「かじかの里学園」はそんな学園をめざしています。自然とともに生きる。様々な人々ともに暮らす。そのために風の香りに天気を教わったり、鳥たちが考えていることに気づく能力をつくる。いろいなものを自分でつくる能力を高めていく。それが新しい時代の自由な生き方だと私は信じています。

学園長 村上 和嗣

子どもは私たち大人が思っているよりはるかに多くの能力を持っています。その力を発揮出来るのが ここ かじかの里学園です。

自然を愛する子どもたちだからできるコト
山村留学で出会った仲間同士だからできるコト

それは…、
• 冒険ができる。
• 森や川や風などの自然と一体になれる。
• 自分のこころと仲間のこころと素直に向き合える。
• 自分の興味あることを納得がいくまで追求し、学べる。
• 自分のことを自分の力でどこまでできるか試していける。
• 仲間の力になるために手助けができる
• 自由に自分を表現することができる。
• 山里の暮らしの知恵や技を学ぶことができる   …など。

私たち指導員は子どもたちに負けない位の「感性」と「生きる力」を持って、みんなの能力を引き出すお手伝いをしていきます。上野村ならではの24節季を感じながら自然の暦に沿った暮らしを体験し、自分と仲間をやさしく見つめながら、お互いを尊重しあい、学びあい、助け合い、育みあっていきます。
みなさん 一緒に かじかの里での山村留学を楽しみながら、様々な体験に挑戦しましょう。