語り部の会 黒澤先生を招いて
本日は、秋の夜長にしっとりと、上野村の先輩たちにお話をうかがう、
「語り部の会」を開きました。
家族を離れ、仲間たちと共同生活をしている園生たちは、
お父さんやお母さん、兄弟は一緒にいないけど、
村に住むお兄さんお姉さん、おじさんおばさんみんなが家族のようにお話を聞かせてくれる、
そんな時間を創ろうと行っています。
今日のゲストスピーカーは、上野村出身の黒澤栄生子(しげこ)先生。
私から先生とお呼びするのは、黒澤先生は長年教職に就かれ、上野村の小中学校の校長先生まで務められた方です。私つねも、小中学生のころ教えを乞うたことがあり、中学一年生の時は担任をしていただきました。
現在は学園の審議委員もお勤めいただいている方です。
先生には、上野村で過ごされた子供時代のお話から、教職員時代のお話。
そして上野村での教員時代に始まった、かじかの里学園とのかかわりについてなど、貴重な話を聞かせていただきました。
第一期生として、アメリカから参加された生徒との交流など、現役園生も興味深く話を聞いています。
先生から学園生へのメッセージは
「自分で考えることができる人間になってもらいたい。」
盲目的に現代のテクノロジーに頼り切ることで、人間本来の能力を失わないように。
「自分の思っていること、感じていることを自分で表現できる人になること」
自分の気持ちを抑え込み,隠し続けることで感情を鬱積させないこと。
人生のひと時かもしれませんが、普段の生活を離れ、メディアや娯楽から少し距離をとって、仲間と山村で暮らす。
こんな学園での暮らしが、黒澤先生の願いに応えられるような人間形成のための良い機会になるのかな、と感じます。
これからも、村に住むいろいろな人の言葉、姿勢に触れられる機会を創っていければと思います。
黒澤先生ありがとうございました。
つね